「しののめ色の竹林」のデザインについて
竹は昔から縁起の良い図柄です。
どんどん空に向かって勢いよく伸びる竹に、希望に満ちた朝焼けの空を
加えてさらにめでたくしました。
竹林の緑と差し色のオレンジ色のコントラストが、アクセントとなって、
包むときのアレンジをさらに掻き立ててくれます。
しののめ色と竹林柄がベストマッチの鮮やかな風呂敷
しののめ色の語源には篠笹の網戸が関係しています。
篠笹は竹の一種であり、ここから差し込む光が美しかった為に色名がつきました。
このことから、しののめ色と竹は相性が良いということがわかります。
竹林は昔から縁起の良い図柄であると言われています。
竹は松・梅とともに冬の寒さに耐えるものであり、冬でも青く力強く、折れることのない威勢という意味があります。
また竹取物語に代表されるように子供の意味合いがあり、子孫繁栄を願うものでもあります。
このように縁起の良い竹林柄としののめ色は語源だけではなく、色合いのコントラストもマッチしてとても相性が良いのです。
しののめ色の美しい空に向かって真っ直ぐに伸びる竹は色鮮やかで穏やかな気持ちにさせてくれます。
このしののめ色の空に伸びる竹を表現した風呂敷は、包む時に様々な表情を見せてくれそうです。
どんよりとした空模様の時でも、この風呂敷を持てば気持ちが明るくなりそうです。
まるで夜が明けた空?しののめ色ってどんな色?
しののめ色とは一般的に、夜が明け始める頃の、太陽が白っぽくなる空を思わせる明るい黄赤色のことを指します。
この黄赤色は他にも曙色とも呼ばれています。日本の伝統色の1つです。
この語源は、昔に篠笹で作られた網戸の網目を「篠の目(しののめ)」と呼んでいました。
この色は漢字で東雲色と書きます。
これは、東の空のピンク色に染まった雲の明かりが、暗い室内の篠の目から差し込んだことから、東雲色をしののめ色と呼ぶようになったとされています。
また、曙とは明け方や夜明けといった意味を持っています。
このことから、しののめ色・曙色が淡い赤やオレンジのような温かい色みであることがわかります。
江戸時代に誕生した色名であり、瞬間的な美しさを表しています。
清少納言の「枕草子」の中で、「春はあけぼの」とありますが、ここからもしののめ色の文学が感じられます。
日本の夜明けの美しい景色が、日本の文化の篠笹と共に色の名称として残っている素敵な言葉です。
サイズと素材から選ぶ
サイズ | 素材 | 詳細 |
小風呂敷(50×50cm) | 木綿シャンタン | 通販はこちら |
しののめ色の竹林 シリーズ




生産 |
日本製 |
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デザイナー |
杉田 扶実子 |